妊娠していなかった時は、気の向くままに食べたいものを食べていたかと思います。
しかし、妊娠期間中には食べ物にも気を使いたいですが、実際初めての経験だと何を食べれば良いの?また何を食べてはいけないの?…と、わからないことも多いですよね。
何しろ赤ちゃんはママからの栄養をもらって成長します。なので食べるものにも神経質になりますよね。
そこで、なんとなく聞いたことはあるけれどイマイチわからないという方に、今回は妊娠中に食べない方が良いものをお伝えできればと思います。

妊娠期間中、口にしない方がいいもの。

 

1.
十分に火の通っていないお肉

レアのステーキやユッケ、レバ刺しなど、生肉や火が完全に通っていないお肉には、「O-157」「トキソプラズマ」に注意が必要です。
「O-157」はニュースでも度々見ることがあるため、知っている方も多いかと思います。
家畜の便に含まれた「O-157」が、何らかの原因でお肉などの食品に付着し、火が十分に通っていないものを食べることで感染します。
「トキソプラズマ」は豚・羊肉・鹿やネコの糞にいる寄生虫で、感染しても感染者本人にはほとんど症状が表れないのが恐ろしいところです。
本人には症状が現れませんが、過去に「トキソプラズマ」に感染したことがなく、免疫を持たない妊婦さんが感染してしまうと胎児に「先天性トキソプラズマ症」という障害がのこる可能性があると言われております。
「O-157」「トキソプラズマ」はともに、しっかりと加熱処理をすれば死滅するので、口に入れるものはしっかりと加熱処理をしたものにしましょう。
また、野良猫や飼い猫を外に出すことで「トキソプラズマ」に感染すると言われているので、妊娠中は猫に触れるのを控えましょう。

 

2.
水銀を含む食べ物

本マグロやメバチマグロ、クロカジキやメカジキ、金目鯛、カサゴなど。マグロ類の食材や深海魚などには「メチル水銀」が含まれています。
この「メチル水銀」には胎児に神経系の発達に影響が出るとの報告があります。
厚労省によると、マグロを食べるのは週に一度80gまでが望ましいとされています。
なので、きちんと適量を把握して摂取するのが望ましいと言えるでしょう。マグロには良質なタンパク質やDHA、EPAやカルシウム、ビタミンDなどの栄養が含まれています。また何よりマグロの味を知っていると全く口にしないというのは難しいですよね。
また、これまでよくマグロをを食べていたという方でも、「メチル水銀」は胎盤を通して胎児に送られるのですが、胎盤は妊娠4ヶ月目頃に作られるため、妊娠に気が付いてから摂取量の制限でも問題ないと言われています。

 

3.
ヨウ素を含む食べ物

昆布やワカメなどの海藻類にはヨウ素が含まれております。
ヨウ素の過剰摂取は、クレチン症(先天性甲状腺機能低下症)を引き起こしてしまう可能性があります。
ですが、クレチン症は早期発見で赤ちゃんにお薬を飲ませることで、甲状腺から分泌されるホルモンが正常になり、その後の問題はありませんが、発見が遅れてしまうと知的障害や成長に障害を抱えてしまう恐れがあります。
特に、妊娠初期のヨウ素の過剰摂取は控えた方がいいとされています.

 

4.
生卵

卵の殻には「サルモネラ菌」が付着している可能性があります。「サルモネラ菌」は胎児には直接は影響がないとされていますが、感染してしまうと、嘔吐、腹痛、下痢、発熱などの症状が現れ、下痢による腹痛などで子宮が収縮し、流産や切迫早産につながる可能性もあるので、卵を食べる際は必ず火を通してから食べ流ようにしましょう。

 

5.
チーズ

ナチュラルチーズには「リステリア菌」が存在します。この菌は妊婦と妊娠していない人とを比べると20倍感染しやすいとされています。
ママが感染してしまうと胎盤を通じて赤ちゃんに感染してしまい、早産や死産などの原因になり得ると言われております。
ナチュラルチーズ以外にも、ブルーチーズやカマンベールチーズ、生ハム、スモークサーモンも口にしない方がいいでしょう。

 

6.
カフェイン豊富な飲み物

コーヒーや紅茶、エナジードリンクなどは豊富にカフェインを含んでいます。
カフェインは血管が収縮したり鉄分やカルシウムの栄養を吸収するのを妨げる要因となります。
しかし、急にコーヒーを全く飲めなくなるというのも酷ですよね。1日100mg以内であれば許容範囲とされているのでコーヒなら1〜2杯、紅茶なら2〜3杯程度が目安です、
それでもやっぱりカフェインは控えたいという方には、ノンカフェインの飲料も増えてきているのでオススメです。

 

7.
お酒

普段よりお酒を飲まれるという方にとってはお酒を絶つというのは大変ですよね。
しかし、お酒は胎児に大きな影響を与えてしまいます。
胎盤を通じて胎児に送られ、「胎児性アルコール症候群(FAS)」という先天性疾患を発症してしまいます。
ただ、「胎児性アルコール症候群(FAS)」は妊娠期間や、授乳期間に飲酒をしなければ発症することのない疾患なので、胎児のためにもお酒を絶った方がいいですね。

 

食べてはいけないものとは逆に、「葉酸」をたくさん摂ることをお勧めします。
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特に妊娠初期に葉酸をたっぷりと摂ることで神経管閉鎖障害のリスクを下げることができます。
ただ、この葉酸は水溶性なため、食事だけでは推奨量(厚労省では400μg)を摂ることが難しいため、サプリなども上手く取り入れるのがいいですね。

以上妊娠期間中に口にしない方がいいものをお伝えしました。

 

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